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皮膚科とは?
皮膚は身体の表面のほとんどを覆っており、そのことで身体を守っています。それで12番目の臓器とか人体最大の臓器、などと言われることがある様です。
皮膚科では皮膚、毛髪、爪甲、口腔粘膜などに生じた変調のうち日常生活上差しさわりがあるものについて診療を行います。
こんな症状があればご相談ください
- 体のかゆみ、痛み(ピリピリ、ジンジンなど)
- 発赤、腫れ
- 乾燥、ひび割れ
- ニキビ、吹き出物、おでき
- タコ、ウオノメ、疣贅(いぼ)
- 爪の変色や変形、爪周囲の痛み
- 脱毛
- みずむし など
皮膚科で診る主な症状・疾患
湿疹・皮膚炎
皮膚の表層の炎症のうち原因を特定できないものを指します。皮膚の炎症があってもたとえばやけどは熱傷、虫刺されは虫刺症など別の名前で呼ばれます。
湿疹・皮膚炎は皮膚科診療の主要な対象疾患です。
症状
痒みを伴うカサカサ、ポチポチ、ジクジクなどが生じます。長く続くと色素沈着、しこりなど起こすことがあるので受診することもお考え下さい。
いぼ
限局する大きさの持続する隆起性病変を広くいぼ、といいます。いぼには様々な種類があります。ヒト乳頭腫ウィルス感染によって生じるものは尋常性疣贅、といいます(他の型もある)。ウィルスは広く社会に分布しており移したり移されたりします。
症状
痛み、痒みなど伴わないガサガサした感じの隆起性病変。一生のうち一度もかからない人は少ないです。多くの場合、そのうちなくなってしまいます。
むかしは液体窒素で凍らせてとることがありましたが、今は行われることが少なくなりました。足部ではスピール膏を使用したりします。
にきび
思春期前後から始まりその後長く出没することがある毛孔に一致したポチポチです。赤いこと、黄色いこと、黒っぽいことがあります。脂漏部位に生じることが多い様です。やさしく洗浄することが大切です。
角質を剥離するタイプの外用剤、抗菌剤の外用剤、時に抗生剤の内服、などが行われています。むしるとあとになることがあるのでやさしく吸収されるのを待つのがいいかも・・・。
たこ・魚の目
反復する物理的刺激で生じ大きさが限局する過角化病変のうち気になるもの(気にならないものは放置可)。一生のうち、たこ、魚の目を経験したことがない人は少ないのでは・・・。魚の目は痛みがあるときには削ったりスピール膏で処置したりします。
アトピー性皮膚炎
湿疹・皮膚炎のうち「アトピー傾向」がある人に物理的、化学的刺激、ストレスなどが加わって生じる慢性に経過することがある病態です。
症状
痒みを伴うカサカサ、主に引っかくことで生じるガサガサ、ジクジクなどが典型的な症状です。やさしいお肌の手入れが大切です。洗い過ぎないことが肝要です。
最近では生物製剤など新しいタイプの薬が使用されてアトピー性皮膚炎診療は姿を変えました。
じんま疹
じんま疹は身体に内外から物理的・化学的な刺激が加わることで生じる、一時的な皮膚の浅い部分の血管の反応です。拡張すると紅斑、血液成分の漏出が生じると膨疹、収縮が生じると白色皮膚描記症など生じます。ストレスも経過に影響を及ぼす様です。
数分のうちに治まることもありますが持続することもあります。長く続くときには年余にわたることがあります(慢性じんま疹)。
抗ヒスタミン剤によく反応します。特に慢性じんま疹では抗ヒスタミン剤を使用することがしばしばです。
帯状疱疹
帯状疱疹は、脊髄神経節などに潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって起こることがある皮膚疾患です。神経支配領域に沿って紅斑、疱疹、が生じて時に痛みを伴います。後遺症として神経痛が残ることがあります。この帯状疱疹後の神経痛はひどいことがあります。早めの抗ウィルス薬の使用は神経痛を防ぐ上で有効の様です。
ヘルペス(単純疱疹)
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染、再活性化によって起こる皮膚疾患です。口や陰部などに痛痒い感じの疱疹が生じます。
性病形式で移ることがあります。初めての発症では症状が強いことがあります。繰り返し生じる人は一般に軽く、生じやすい部位のモヤモヤ感で皮疹の出現を予測できる様です。