椎間板ヘルニア

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椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアは背骨の間でクッションの役割をしている椎間板が変性し、中にある髄核と呼ばれる組織の一部が飛び出す疾患です。飛び出した椎間板が近くの神経を圧迫することで、痺れや痛みなどの様々な症状が現れます。

椎間板は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎のうち全ての箇所に存在しますが、負担がかかりやすい頚椎や腰椎に多く見られます。頚椎の椎間板ヘルニアは中高年の方、腰椎の椎間板ヘルニアは20~40代の比較的若い男性に多く見られる傾向にあります。

椎間板ヘルニアの主な症状

  • 手足、腕、下半身が痺れる
  • 歩行障害が起こる
  • 感覚が低下する
  • 筋力が低下する
  • 咳やくしゃみをすると激痛がする
  • 排便・排尿障害が起こる など

 

頚椎、胸椎、腰椎など、椎間板ヘルニアが起きた場所によって症状が異なります。症状がひどく、内服薬・注射薬で効果がない、日常生活に支障を来たす場合は手術が検討されることもあります。

椎間板ヘルニアの原因

前傾姿勢で重いものを持つなど、椎間板に負担のかかる姿勢や動作が主な原因です。そのほかにも遺伝や喫煙、車の運転、スポーツ、うつ、不安、心身のストレスなども関与していると考えられています。

なお胸椎は肋骨などと胸郭を形成し、動きが比較的少ないため、構造上ヘルニアを起こしにくいですが、発症する可能性はゼロではありません。

椎間板ヘルニアの検査

問診・視診

いつ・どのような状況で痛みが起きるのか、どこが痛むのか、ご家族にヘルニアの方はいるのか、喫煙歴はあるのかといった情報を問診で確認し、身体所見を診ます。

ヘルニアは前傾姿勢で痛みを感じやすく、足を挙げるとつらいといった特徴があります。これらの特徴があるのかどうか、神経学的な所見も併せて診察します。

画像検査

レントゲン、MRIなどの画像検査で骨や神経の状態を確認します。レントゲン検査では、背骨全体の並び方や変形の程度を調べます。MRI検査は神経や椎間板まで撮影可能で、椎間板ヘルニアの程度を確認するには最も向いています。骨の形状の詳細な評価が必要な場合はCT検査を行う場合もあります。

※検査内容によっては提携先医療機関へのご紹介となります

椎間板ヘルニアの治療

痛みを抑えるための保存療法(内服やリハビリテーション)から始めて、症状が改善しない場合は手術療法が検討されます。

神経ブロック

痛みが神経に伝わるのを防げるため、局所麻酔薬やステロイドを患部に注射します。注射針を刺す治療であり、保存治療と手術治療の中間のような位置づけです。

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬、神経障害性疼痛治療薬を使って痛みを緩和します。

理学療法

痛みを投薬により抑えつつ、筋力増強や姿勢の調整などを目的としたリハビリを行います。
渋谷区千駄ヶ谷のせんだがや整形外科リハビリクリニックでは、理学療法士による姿勢指導、筋力増強や柔軟性改善のためのリハビリを行っています。

手術療法

上記の療法でも症状が改善しない場合や、日常生活に支障が出ている場合などは手術療法が検討されます。具体的な術式には、ヘルニアを起こしている患部を切除する椎間板切除術、金属で骨を固定する固定術などがあります。

また、近年ではヘルニアを縮小させる効果が期待できる注射薬を用いた治療法や、内視鏡を用いた傷が小さく済む手術などもあり、病態に応じて適切なものを選択します。その場合ではそれらの治療法を実施している医療機関をご紹介します。

椎間板ヘルニアの予防

椎間板に負担がかからないように、日常生活の姿勢や動作に注意しましょう。また、体を支える筋肉を鍛えるのも効果的です。日常生活でできそうなものから取り入れていきましょう。

  • 長時間同じ姿勢をとらない
  • 前傾姿勢にならず、腰を落としてかがむ
  • デスクワークや運転中は適度に休憩をとる
  • 背筋、腹筋をトレーニングする。ただし、上体を勢いよく持ち上げるトレーニングはしない
  • ストレッチして背筋、腹筋、大腿・下肢の柔軟性を保つ
  • 体重過多の場合は減量する など

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