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生活習慣病とは

生活習慣病とは

食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症や進行に関わる病態を「生活習慣病」と言う様です。しかし文字通りに考えますとわずかな例外を除いて多くの疾患・病態が「生活習慣病」ということになります。ただし診療の現場では、令和6年6月の診療報酬改定から改めて高血圧症、脂質異常症、糖尿病、の三つの病態を「生活習慣病」とすることになりました。

「生活習慣病」は自覚症状がほぼありませんので会社の社員検診、住民検診などの結果で気づくことが多い様です。またお父さんが血圧のクスリを使用していた、自分も高いかも・・・などということで来院される方もあります。

生活習慣病の「原因」

たとえば持続的に血圧が基準値よりも高い、という状態を高血圧症、とするならば(二次高血圧を除く)一番の原因は持って生まれた体質、ということになります。それに加えて生活習慣がその後の経過に大きな影響を及ぼすということです。

それで血圧が高くなりやすい方はなりにくい人よりもより厳しく減塩、禁煙、有酸素運動など心がけて行かれたら良いのではないか、と考えます。同じ様に脂質異常症、糖尿病の傾向を指摘された方は食事療法、運動療法など取り入れて頂くのが良いか、と考えます。

生活習慣病の検査

生活習慣病の有無を知るためには少なくとも初期の段階の検査としては住民検診、会社の職員検診、などでいいのではないでしょうか。区役所からの手紙などで検査時期を調べてご都合が良いときにご連絡頂くと良い、と存じます。

詳しくは該当ページをご覧ください。

生活習慣病の「治療」

それぞれの病態にあわせた生活習慣の見直しが必要になるか、と考えますが人それぞれです。まず生活習慣病状態を改善する気持ちになって頂くことがスタートです。修正の必要を認めない、その気になれない、という方はこれまで通りでお願いします。

食事療法

食事の量や内容、食べ方などを調整します。バランスよく必要十分のカロリーをお摂り頂くことが大切か、と考えます。また繊維、ミネラル、ビタミン、などの適切な摂取が必要では・・と考えます。

減塩は全ての人に勧められますが夏季に沢山の汗をかくときなどでは補給も必要な場面もありそうです。食物繊維は特に食事のはじめに摂ることで満腹に至り易くなり便通を整え急な血糖上昇を防ぐ、などいくつかの効果がうたわれます。

よくかんでゆったりと適度の時間をかけた食事がいい感じです。諸般の事情で難しいかも知れませんが・・・。

運動療法

「生活習慣病」の方に限らず全ての人に運動が勧められます。運動がひどく嫌い、何かの理由で運動が制限されている、などの方であっても動ける範囲で動くことが大切です。

運動の効果は長く続きません。背筋を伸ばす運動をしたら、また2〜3時間後には同じ感じの運動をなさったらいいのでは・・、と考えます。

有酸素運動の効果も1-2日程しか続きませんのでできれば週に3回くらいのジョギングなどいいのでは・・、と存じます。筋トレも大切です。いつも鉄アレイを座右においておきましょう(重くなくて良い)。

運動の「生活習慣病」に対する効用は食事の調整と共に絶大です。しかしいずれも面白さにかけますので適切に運動、食事の調整、を生活に取り入れるのはなかなか難しい、と感じています。

薬物療法

食事療法や運動療法でも効果が得られないときにはそれぞれの病態に応じて高血圧症、高脂血症などとして「疾患」として向き合うことになります。

引き続き「正しい」生活習慣を取り入れて頂くとともに、または生活習慣の変更は二の次にしたままでクスリを使用をお勧めすることがあります。

時間の経過と共に数値の改善があれば薬の量を減らしたり中止したりすることができます。

生活習慣病の予防

生活習慣病の予防には、生活習慣の改善が効果的です。日本生活習慣病予防協会が提唱する「一無、二少、三多」を取り入れましょう。

禁煙(一無)

タバコはけむいし高いしゴミが出る。吸っている方はおやめになるのが吉、です。お金は十分にある、という方でも独特の臭い、吸殻のポイ捨て、副流煙、など周囲への迷惑は避けがたい。自宅の密室で吸ったあとが残らない様に処理できる、という方でもタバコそのものの有害作用はある様です。

タバコを吸う方はご自分はともかく次世代に喫煙の習慣を残さない様になさったらいいのでは・・、と考えますがこれは自分の感想にすぎません。言い過ぎを謝ります。

バランスの良い食事(二少)

必要十分で最低限のカロリーの食事、バランスの取れた内容で薄味の食事、がいいのでは・・・。

ゆっくりとよくかんで楽しく頂く、というのがよさそうです。外食文化、ファストフード文化、特定の栄養素崇拝傾向(逆に排除傾向)、などの社会の中でで難しいことですが・・・。食後は歯磨きも大切ではないか、と考えています。

適度な運動と休養・生きがい(三多)

健康寿命を延ばすためとにかく運動、運動、運動・・・。筋トレ、ストレッチ、有酸素運動、を無理なくできる範囲、生活に支障がない範囲で行う。マージャンなどのゲームなんかもいいかも知れません(やらないので分かりません)。

好ましい食事と遊び、運動。そして過不足のない休養・睡眠・・・。理想は理想としてくれぐれも無理ない範囲で少しずつ・・・。

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